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2010年09月 アーカイブ

こんにちは

わたしはまるまって睡眠するタイプです。


なのでこんなタイトルにしてみました。


ここでは睡眠や布団などの寝具、快眠グッズに関するさまざまな情報をのせていきたいと思っています。


よろしくおねがいします。


まずは布団の歴史から勉強していきましょう。


近世庶民の寝具に、片袖夜着(かたそでよぎ)というものがあります。


木綿の国内生産が普及するのとほぼ時を同じくして、近世初期に「夜着・蒲団」さらに京阪では「大蒲団」といった綿入りの夜具が用いられるようになりました。


しかしそれだからといって、国内の各家庭にこうした寝具が浸透していったと早合点してはなりません。


なぜならそれはまだまだ高価なもので、とても庶民が手軽に買いととのえることのできるような代物ではなかったからです。


たとえば渡辺畢山の書いた『退役願書』の文中に、ちょっとわれわれの想像をこえた貧困な生活のさまを記しています。


しかも畢山は一介の貧乏画かきでもなければ、貧民の出身でもないのです。


幕末の洋学者であり南画の名手として名高い一流の文化人、しかも本職は三河国田原藩士であり一時は定府(江戸詰)の年寄役末席を勤めたひとかどの人物。


父は同じく田原藩士定通といいますから、れっきとした武士の出でした。


しかし、その渡辺華山の母が、夏は破れ畳の上にごろ寝し、冬は炬燵にふせって寒さをしのいだというのですから、一般庶民の就寝生活はほぼ推察できるのではないでしょうか。

昔の人の睡眠生活とは

酒井忠勝(空邦)の家臣で草野文左衛門という人物についても、このような伝があります。


この人物もまた、れっきとした酒井家の藩士でありながら、なかなか夜着をつくるゆとりがなく、ありあわせの綿入布子をひっかけて寝ているしまつでした。


しかも、ようやくのことで作った夜着というのが片袖夜着という、夜着と蒲団とをそれぞれ半分ずつ繋ぎあわせて一枚にしたような寝具でした。


袖を片方だけつけておいてこれを上にひっかけ、のこった半分をぐるっと身体に巻きつけて下に敷くのです。


いわゆる「かしわになって寝る」ことを前提にした戦時用の夜具であったといいます。


太平の世が続くと、人は枕を高くして仰向けになって寝ます。


つまり大の字になって寝ることに不安を感じなくなるようです。


平安末期いらいの絵巻物などに散見された寝室のありさまを垣間見ても、横向きに臥(ふせ)っている場合が多いのであって、大の字になって高いびきといった風俗は少ないですね。


まして戦国の世の武士ともなれば、いざという場合にそなえて、右手の自由を損なわない寝方のくふうぐらいは心得ていたものでしょう。


ここにいう片袖夜着も、その辺の考慮を加えたものであったと想像されます。

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